文字サイズ変更

ホーム > 第12回化学公開セミナー

第12回化学公開セミナー

名古屋工業大学 生命・応用化学教育類では、2010 年から所属教員の研究をやさしく分かりやすく紹介するための化学公開セミナーを開催しています。 今回は化学工学分野の廣田 雄一朗 准教授と生化学分野の小笠原 理紀 准教授にご講演をいただきます。多数の皆様のご参加をお待ちしています。

日時:2021 年 6 月 30 日(水)14:40~16:10(講演 30 分、質問 10 分)
場所:Microsoft Teamsによるウェビナー
参加費:無料
対象:学内外の興味ある方すべて
申込:当日直接参加

連絡先:〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町 名古屋工業大学 生命・応用化学教育類長 北川 慎也
URL: http://lsac.web.nitech.ac.jp/seminar/2021koukaisemi.html
E-mail: 2021koukaisemi@nitech.ac.jp

御礼


セミナーは終了いたしました。
ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。

アセトンからの選択的ベンゼン・トルエン・キシレン合成に向けたゼオライト触媒開発

講師:廣田 雄一朗 准教授  座長:加藤 禎人 教授

ベンゼン・トルエン・キシレン(BTX)の芳香族炭化水素は重要な化学基礎品です.現在は主にナフサから製造されていますが,原料資源の多様化や循環型社会の構築を背景とし,新規製造ルートの構築に期待が寄せられています.その中で私たちは,アセトンからのBTX合成に着目しています.アセトンはクメン法によるフェノール合成の副生成物であり,その利用用途の少なさから供給過多にあります.また,バイオマス資源からの合成も可能です.アセトンのBTXへの変換は,炭化水素資源の循環に繋がると考えています.本講演では,アセトンからのBTX合成を目指したゼオライト触媒の開発,特にその活性点の制御についての取り組みを紹介します.

筋収縮による細胞機能の修飾機構

講師:小笠原 理紀 准教授  座長:伊藤 宏 教授

骨格筋は、運動器としてのみならず,代謝・内分泌臓器として働き,その量・機能の維持が我々の健康に関与することがわかっています.筋収縮は,持久性運動のような低強度長時間筋収縮によるエネルギー基質利用能の向上などのマラソンランナーのような適応から,レジスタンス運動のような高強度短時間筋収縮による筋肥大などのボディビルダーのような適応まで,その強度や量に応じて幅広い骨格筋適応を生み出すことができます.本講演では,骨格筋がどのようにして筋収縮による様々な物理的・化学的刺激を読み取り,刺激に応じて細胞の大きさや機能を変化させているのか最新の知見を紹介するともに,運動の効果を促進/模倣する食品開発を目指す取り組みについて紹介します.